『劇場版とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!』30点(100点満点中)
頭を低くしてガマンの1時間
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』と同時上映される、人気テレビアニメシリーズの映画版。ハムスターのハム太郎とその仲間たちが繰り広げる、歌と踊りの世界である。
……と、ここまで書いて、はたして『ハム太郎』は、わざわざ別ファイルにしてまで語るべき映画なのかと、立ち止まってしまいそうになった。いや、世の中には、小学2年生の超映画批評読者もいるはずだ、そうだ、きっといる。もしくは、ミニハムず萌え〜とかおっしゃる大人のオトモダチが。
ともあれ、この試写に行ってきたのがつい先ほどだったので、今週の更新も今日にずれこんだわけだが、今週はさほど話題作があるわけではないので、きっとこのページの訪問者も少ないであろう(諸般の事情により、私は池脇千鶴のヌードが話題の「あの映画」は未見である。コメント取材してくれた新聞社の方、すみません)。そんな週にも、『とっとこハム太郎』のページまで読んでいるアナタは、実にありがたい読者である。
あまり脱線すると叱られそうなので話を戻すと、『劇場版とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!』という、記録的に長いタイトルのこの子供映画は、前作を見た人なら「うん、前と同じだね」と、安心できるつくりの作品である。少々頭が弱そうな、おなじみハム太郎くんが、今回はさらわれたリボンちゃんのために、その他大勢の愛すべきネズミたちと共に、ハチャメチャを繰り広げるというわけである。
その合間には、体重七変化の加護ちゃん率いる(?)ミニハムずの歌が入ったり、ダンディ坂野の「ゲッツ!」が幾度となく繰り返される。まあ、普通の大人の皆さんは、併映の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の出来がよいのでそちらに期待するとして、『ハム太郎』上映中は頭を低くして、子供と一緒に手拍子でもして場を盛り上げる役に徹するとよい。
なお、エンドロール後にワンシーンあるので、「帰りが混むから」などといって途中で帰ると、後からこのページを読んだ子供に恨まれます。