『映画 ふたりはプリキュア マックスハート2 雪空のともだち』70点(100点満点中)

子供アニメとしては文句なしの出来

いま、女児の間でとても人気のある日曜の朝アニメ、それが『ふたりはプリキュア マックスハート』だ。4月に満を持して映画化したと思ったら、早くも第2弾が公開というので、このページを楽しみにしているこどもたち(一部オトナ含む)のため、私も早速見に行ってきた。

藤P先輩や志穂ら、おなじみの面々と雪山にやってきた主人公、美墨なぎさ(声:本名陽子)と雪城ほのか(声:ゆかな)、そして九条ひかり(声:田中理恵)。スポーツ万能なはずのなぎさは、意外にもスノボーに大苦戦。その目の前を、憧れの藤P先輩と親友ほのかが、二人きりで親しげに滑っていくのを見て、複雑な気分になる。一方、タコカフェ臨時店を手伝っていたひかりは、雪上で可愛らしい卵からひながかえるのを発見する。だがその直後、まるでその鳥を狙うかのように、謎の敵に襲われる。

テレビ『ふたりはプリキュア Max Heart』の対象年齢はだいたい4〜9歳で、とくに4〜6歳の女の子の場合、なんとその60%が見ているという高視聴率番組だ。なお、現役小学校教師(20代女性 細身 黒キュア似)に私が依頼した独自調査結果によれば、某小学校3年生女子約80名のうち、プリキュアの筆箱を使用していたのはわずか2名(ちなみに文房具類全般では「たまごっち」が一番多かったらしい)。この極秘調査結果からも、この作品が低学年女子を狙った作品であることが伺える。

制作・宣伝会社側も、徹底して子供たちのみをターゲットにした戦略で、ここまで人気を広げてきた。とくに『Max Heart』になってからは、黒キュアのへそ出しも封印され、対象年齢の外に位置する、大きなマーケットに該当する人々を落胆させた。グッズ類も、女児らを対象に開発しているとの事で、不当に高価なマニアックなアイテムなどはないそうだ。

映画を見てみても、そうしたつくり手の意思は感じられる。たとえば、雪山とくれば温泉を連想するのは男子にとって当然の事であるが、本作には、ほのか&なぎさ、その他の入浴シーンはない。その直前で場面が切り替わる。どうやら、マニア狙いのあざとさがないという点は、本作のひとつの特徴といえそうだ。

それでも聞いた話によると、プリキュアを楽しむ人々の一部の間では、二人のヒロインのユリユリな雰囲気が人気なのだそうだ。とはいえ、時期的にこの手のネタはシャレにならないので、これ以上の言及は避けたいと思う。

映画は、しっかりとしたストーリーと、相変わらずよく工夫されたアクションシーン、かわいらしいサブキャラたちと、基本がしっかりしたアニメ映画である。絵的な面でのクォリティは、テレビ用プラスアルファ程度ではあるが、中身は子供向けだからといって、手を抜いている様子はない。オトナの鑑賞にもちゃんと耐える。

エンドロールにかかる劇場用のオリジナル曲も良い。元モー娘。の矢口真里と、ハロー!プロジェクト・キッズの清水佐紀のゲスト用シークエンスも、物語に違和感なく埋め込まれている。ゴスロリっぽい黒キュアの衣装と、甘ロリっぽい白のそれも、とてもかわいらしい。黄色いのは、ちょっと髪の量が変。

そんなわけで、全体的に悪い点がほとんど見当たらない劇場用プリキュアパート2。小さいお子さんのいるお母さんはそのままで、自分が見たい大人のオトコノコは親戚の女の子でもつれて、楽しくご鑑賞なさってくださいね。……よけい怪しいか。

※オトナのファン向け情報協力:monochrome

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