『恋骨』50点(100点満点中)

意外にもそこそこ見れる低予算ドラマ

集団強盗(?)疑惑で話題のアイドルあびる優主演、ニッポン放送買収で話題のホリエモンこと堀江貴文(ライブドア社長)プロデュースという、偶然にも時の人ダブルネームとなった話題作ホラー。

主人公(あびる優)が転入してきてからというもの、彼女のクラスメートが次々と失踪する事件が起きる。彼女は霊感が強く、やがて校内で謎の幽霊をチラチラと見ることになる。その幽霊はどうやら1年前に無念の自殺を遂げた女生徒ということがわかったのだが……。

『恋骨』は、都心の大型ビジョンで各5分の連続ドラマとして放映されたものをまとめて映画化したものであるが、そうした背景うんぬんよりも、主演のあびる優と製作者のホリエモンの二人に注目が集まってしまった作品である。

天下の上場企業、ホリプロ所属でありながら、空気を読めないマネージャーと番組プロデューサーのせいで、あわれ強盗犯のレッテルを貼られ、いまでは「盗む」ことを「あびる」などと表現されてしまっている哀れなアイドルあびる優であるが、本作では転入してきたまじめな女の子を演じている。茶髪にヤンキーっぽい風貌はどう見ても優等生には見えないルックスだが、天性の演技力があるのか、違和感なく見れるというのは意外である。

大型ビジョンでの放映前提ということでか、ストーリーに複雑な要素はなく、すんなり見れるドラマであるが、謎解きの最終段階にどんでん返しを設置してある上、真相には石川啄木の「一握の砂」を重要な要素としてモチーフにしているなど、ずいぶんと凝った作りになっている。

学園での幽霊ホラーであり、撮影場所は9割がた学校内と、とにかくお金のかかっていないことが丸わかりのほほえましい低予算作品であるが、それほど駄作感がないのは意外であった。

脇役で出演しているお笑い芸人、バナナマンの日村勇紀の登場シーンが出るたびに、私などは笑いが止まらずに困ってしまった。存在だけで笑いがとれる、彼のような存在が心からうらやましい。

上映を予定している劇場も、あびる優関連の騒ぎに巻き込まれることを心配してか、上映するか否かすらはっきりしない。まあ彼女のおかげで、この手の税金対策のごとき泡沫作品にしては、不相応な話題性を持っているのだから、本音ではしめしめと思っていることであろうが。

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