『最後の恋、初めての恋』30点(100点満点中)
マジメすぎて、センスの良さが感じられない
上海オールロケで作られた、日中合作の恋愛映画。渡部篤郎主演。
上映時間は118分だが、かなり長く感じる。背景の上海の街並みや、それを映し出すカメラは良いが、物語がなんとも微妙。
心に傷を負って上海に赴任した自動車メーカー社員の早瀬(渡部篤郎)。彼は、生きる喜びを見失っている。そんな彼があるときであった二人の中国人姉妹との交流を通じ、希望を取り戻すというもの。
ネタバレになるので詳細は割愛するが、いろいろと古典的なネタ、仕掛け使ったベーシックな展開ではあるが、あまりに直球すぎて気恥ずかしい。小田和正の音楽もまたベタすぎる。韓流ものを好きな人なら、結構いけるかもしれないが。ヒロインは、オールバックの髪型がいかにも素朴な中国娘といった感じで、ステロタイプすぎる印象を受ける。
恋愛映画というのは、他のジャンルに比べれば、ヒロインの魅力や音楽のセンスが大きな比重を占めるジャンルだと思うが、その2点においてかなりあくが強いので、見るものを選ぶと思われる。