『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』65点(100点満点中)

付き合いたてのカップルにすすめたい

人気フランス女優シャルロット・ゲンズブールが、実生活でのパートナーであるイヴァン・アタルの妻役(役名もシャルロット)を、劇中で演じるパロディチックなドラマ。

もちろんこれはフィクションだから、シャルロット=シャルロット・ゲンズブールというわけではないが、そんなふうにとる事も出来なくはないように作られており(何しろ監督もイヴァン・アタル自身なのだ)、妙にリアルなセリフやシーンの数々を楽しむ事ができる映画である。

ファンには今更いうまでも無かろうが、彼女はスクリーン上で、とても可愛らしく写る女優である。美人というよりキュートな顔立ちだが、本作ではえらく形のいいお尻を含め、オールヌードまで公開しており、男性ファンは必見であろう。少女っぽい雰囲気が実にエロい。

主人公のイヴァン氏は普通の会社員だが、妻がシャルロットであるから、なにかと気苦労が多い。なかでも最大の問題は、彼女がベッドシーンを男優と演じる事に対する嫉妬。

私などは、そういう事があったら逆に興奮して喜んでしまいそうだが、イヴァン氏はまったくそんな性格ではないようで、嫉妬に狂って死にそうになる。そのへんを、コメディチックに描くわけである。確かに、こういう設定は多くの人の共感を得やすく、笑いもとりやすい。

そんなわけで『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』は、シャルロット・ゲンズブールが好きな方、嫉妬というテーマに興味がある方、そして何より、付き合いたてのカップルや新婚さんにすすめたい一品である。



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