『バンガー・シスターズ』65点(100点満点中)

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オスカー俳優3人が共演する、気軽に見れるハートフルドラマ。

まるで、古いアメリカ映画を見るような、懐かしいオープニング。永遠に続くかのような砂漠のハイウェイと汚いスタンドの風景が、ノスタルジックでいい感じである。

そんなわけで、前半は名作の予感がしたが、トリ肉を投げるシーンあたりから、唐突な展開に引き離され、ちょっとダメになった。惜しい。

しかし、ゴールディ・ホーンにはおどろいた。乙葉チックな口元のホクロがすごくキュートで、上目使いがカワイイのである。しかも妙にスタイルがいい。入浴シーンとHシーンには、おもわず見てて反応した。

でも、あとで恐る恐るパンフで生年を見たら、彼女、もう50代だって。ちょっと自分にショックを受けた。トラウマにならねば良いのだが……。

だが同世代の相手役、スーザン・サランドンは、見るからにオバサンくさいのだから、ゴールディはその点、大したものである。いまだにコメディエンヌとして、立派に現役である。これは、ある意味バケモノであるといえるだろう。

ゴールディと恋に落ちるジェフリー・ラッシュは、人生に絶望した神経質な男を演じているが、このオスカー俳優が、また抜群に上手い。

エリカ・クリステンセンという若い女優もいい。『プール』では主演を張り、非常に存在感あるストーカーを演じていて凄いな、と思ったのだが、今回もかなりいい。彼女はこれからブレイクすると見た。

見た目は、いわゆるケイト・ウィンスレット系・白ブタ科の女優であるが、今後ともぜひ横綱目指して頑張って欲しい。

話を『バンガー・シスターズ』に戻すと、ゴールディの演じるキャラクターが非常に魅力的で、彼女によって、まわりの人物達が、自分自身と、未来への希望を取り戻すストーリーは、心温まる感動的なものである。

人生、横道にそれたことのある人に贈る、優しい視点の映画である。若い人から中年の方まで、笑って泣ける一本であろう。



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