『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』50点(100点満点中)

セガールはどんどん太っている

スティーブン・セガール主演のアクション映画。つい先日公開された『奪還 アルカトラズ』とあわせ、ただいまソニーピクチャーズでは、セガール祭りを開催中のようである。

あちらに比べると、『撃鉄』のほうが、映画としてはずっと本格的だ。複雑で厚みのあるストーリーは、なかなか見応えがある。とはいえ、所詮はセガール映画であるから、これが評価に良い影響を与えるかどうかは、微妙な所である。

今までのセガール映画と同様に、ノー天気に見ていると、この作品は複雑な話(というか、登場人物の相関関係がややこしい)なので、頭がこんがらかってしまう、御注意を。

少なくとも、普通の映画を見るとき程度の心構えをしておかないと、わけがわからなくなってしまうだろう。

しかし、この映画でのセガールは、ずいぶん太ってるなぁという印象である。ほっぺたなんて、たぷたぷしてて引っ張ると伸びそうだ。

だからかしらないが、純粋な格闘シーンが非常に少ないというのは、往年のファンには寂しい限り。コマ落としでスピーディに演出してはいるが、それすら「もしかして早く動けないのかな?」と勘ぐってしまう。

とはいえ、なかなか見応えのあるストーリーがあるおかげで、相変わらずのセガール節を楽しみたい向きには、失敗のないチョイスではあるといえるレベルの作品にはなっている。



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