『X-MEN2』75点(100点満点中)
多数のキャラ全員に活躍の場があり大興奮
アメコミの雄、マーヴェルは、先日『デアデビル』を映画化したばかりだが、どう考えても本命はこちらなので、さすがに力の入れようが違う。
前作の大ヒットをきっかけに、各俳優がブレイクした事もあり、PART2の本作は相当豪華な顔ぶれになっている。中でもオスカー女優のハル・ベリーが、脇役ながらも大きな存在感を示す。真面目なお姉さん先生役がぴったりで、とても可愛らしい。
ほかの奴らも、それぞれとってもカッコ良くて、見せ場が用意されているから、各キャラ別のファンもみな満足できるようになっている。
特に、前作では敵だったあの人が、今回は一時休戦、共通の敵のためにX-MENたちと手を結ぶという、心憎い演出もある。ここもまた、心踊る名場面の連続である。「アンタ、カッコ良過ぎるよ……」と思わずつぶやきたくなる。
とにかく、これだけ多くのヒーローたちがそれぞれ大活躍して、しかもそれぞれのシーンがすべてシビレタ! と叫びたくなるような興奮を与えてくれる映画というのはなかなか無い。映画にヒロイズムを求めるのならば、これ以上のものはない。しかし、事前に前作を理解しておくのは必須となる。
むしろ『X-MEN2』の面白さは、すべてそのPART1があるからこそ、という気がする。上手い事、前作をPART2の盛り上げ演出に利用したというわけだ。
しかしこの映画、よくあることだが徹底して美人しか出てこない。特にジーナ役のファムケ・ヤンセンなど、年齢を感じさせない抜群のスタイル。ハル・ベリー(別名:美巨乳自慢)と並んでも引けを取らない。ジーナは、本作では魅力爆発、大活躍だ。
それにしても主役のウルヴァリン、仲間にとってなんの役にもたっていないような気がするのだが、それでもあのもみ上げだけで、1番存在感があるというのは大したものだ。