『アイ・スパイ I・SPY』40点(100点満点中)
どこから見てもエディ・マーフィーの映画
60年代に人気を博した同名テレビ・シリーズをエディ・マーフィとオーウェン・ウィルソン主演で映画化したスパイアクション。ひょんなことからコンビを組んだ敏腕エージェントとボクサーが、盗まれた最新型戦闘機の奪還に協力するという展開。。
スパイアクションと聞いて、派手なアクションとか、ドキドキするサスペンスとか、そういうものを期待しているとちょいと拍子抜けする。それらはさほど大きな見せ場ではなく、むしろエディらしいギャグの連発が目立つ作品だった。
バディムービーとしては、オーウェン・ウィルソンのほうの人間描写がイマイチで、キャラ作りが弱い。エディ・マーフィーのほうは、役作りもクソも無い。いつもの「エディマーフィ」そのものである。
つまり、スパイ映画としては平凡、エディ・マーフィ映画としては及第点というのがこの映画の正体である。
ただ、久々のエディマーフィー映画は、ギャグがイマイチで思ったより笑えない。まあ、彼のようなコメディアンは、字幕鑑賞ではその魅力はほとんどつたわらないから、日本人からみると、どうしても低くなってしまうものだが。
エロの無い健全なコメディ・アクションだから、一緒に見に行く人を選ばない。家族でも初デートでも大丈夫な一品だ。そういう使い方が出来るというのは、まだしもの救いであろう。