『プレイガール』15点(100点満点中)
見所は動くサトエリの開脚! それがすべてだ
佐藤江梨子をはじめとしたグラビアアイドル出演で送る、かつてのテレビシリーズの劇場版リメイク。ほとんどVシネマなみの安っぽさで、テキトーなストーリーと低予算バレバレのセット、見ていて笑いが止まらないほど下手っぴな演技が味わえる。
ここまでチープな映画を作ってもらうと、逆に気持ちがいい。私としても、冒頭からラストまで、ずっと笑いっぱなしであった。点数は低いが、こういう映画も悪くない。ハリウッド映画みたいな派手なものを観にいってこれが出てきたら、入場料訴訟が巻き起こるとは思うが、そんなものを期待して『プレイガール』に行く人などいまい。どうせ2時間ドラマ並の予算で作っているのだから、何か一つでも見所があれば良しとしよう。
で、その見所だが、私は迷わず冒頭のサトエリのダンスを挙げたい。おそらく、情熱と製作費の半分以上をここにかけたかと思う、この大キャバレーでのシーンでのサトエリの動きは最高だ。あの抜群のスタイルがビキニ姿で動いているだけで、ファンならウットリだ。
むろん、フツーの人から見れば、ダンサーとは思えないのろい動きや、目の焦点の定まらないうつろな表情などは、不気味で仕方がないものに見えるかもしれない。
しかし、ここで彼女はあの有名な特技、完全開脚を見せてくれる。サトエリファンとしては、それさえみれれば1800円など惜しくはあるまい。「何なんだあの身体の柔らかさは!」と、驚く事うけあいである。CGも使わずにこの衝撃。何と素晴らしい。
その後のアクションシーンは、「それアドリブ?」といいたくなるようなしょぼさで、迫力はないが笑いだけはある。思いっきり笑おう。
しかしこの映画、どうせなら女の子たちは全員ずっとビキニでいたら良かったのに。その衣装で、当たり前のように街での聞きこみ捜査や、犯人との銃撃戦をやるという。そういう刑事ドラマがあったら、私はぜひ観てみたいが。