『まいっちんぐマチコ!ビギンズ』20点(100点満点中)

最新〜往年のアイドル競演

伝説的なエッチアニメで知られるえびはら武司原作のギャグ・マンガの主人公「マチコ先生」の誕生秘話を描いたオリジナルストーリーの実写映画化。主演はグラビアアイドルの磯山さやか。

舞台は伝統ある進学校の“こりゃま学園”。ここでは女教頭・江戸川橋(八木小織)が、徹底した管理主義をしいていた。男女交際はすべて許可制、進学の妨げとなる体育会系クラブはほぼ廃止されてしまっていた。唯一残ったのは、必殺技稲妻パンチをもつ雷子(佐野夏芽)率いるボクシング部のみ。そんなある日、教育実習生としてマチコ(磯山さやか)がやってくる。彼女は学園の状況を嘆き、雷子とともに江戸川橋に対抗していくのだが……。

まいっちんぐマチコ先生といえば、30代くらいの方には懐かしいちょっぴりエッチなアニメ番組。今回はそのヒロインマチコ先生が、どうして生まれたかを描く「ビギンズ」である。

映画自体はたいへんチープな出来で、試写室では私の隣の人など、ほぼ全編グースカ眠っていたほど(一般人からすれば)くだらない。確かに、役者は全員おそるべきオーバーアクトで、ギャグもシナリオも退屈でまったく笑えない。こりゃ確かにどうしようもない。

まあようするに、これはアイドルを見るためだけの映画だ。磯山さやかはいまどき人差し指でほっぺたをきゅっと押さえるぶりっ子演技全開で、馬鹿馬鹿しいと思いながらも実はとってもかわいい。

もう一人のヒロイン佐野夏芽も、赤いビキニがとてつもなくよく似合う抜群のスタイルで、目がくぎ付けになる。ああ、かわいいかわいい。

だいたいアイドルをスクリーンで見るというのは、男にとって至極の愉しみである。彼女らは巨大なスクリーンでもアップに耐える美少女ばかりであるが、よーくみるとちょっと肌にシミがあったり、輪郭のラインに乱れがあったりなど、ほんのわずかなマイナス面をみつけられる事がある。その瞬間、コチラはなんともいえないエロスを感じるのだ。それはある種の優越感に近いものがある。

出演者でいえば、八木小織の壊れっぷりも必見だ。ザマス言葉にキーキー声でわめくヒステリックな教育オバサンの役は、彼女がかつて清純派アイドルであった事を知る私のような世代のものにはインパクト大だ。当時のイメージは、回想シーンで久々に見られるセーラー服姿において、わずかに残っている。

まいっちんぐポーズや磯山のパンチラをなかなか出さず、引っ張りまくるあたりも苦笑ものだが、それでもラストには仰天のどんでん返しが待っている。まあ、それでどうにかなるような出来ではないわけだが。

そんなわけでまいっちんぐなこの最新作、アイドルの綺麗なお肌を拝みにいきたい方は、ぜひ最前列でどうぞ。



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