『けっこう仮面 リターンズ』20点(100点満点中)
ヒロインが変わったので違う女の子の裸アクションが見られる
永井豪のエロティックな原作漫画の映画化第三弾。
聖楠の木学園の水泳部では、夏合宿を目前に控えていた。合宿場所はある無人島。逃げ場のないこの合宿場で、スクール水着の少女たちが悪徳コーチにエッチな特訓をさせられる。
いつのまにやらこの新「けっこう仮面」シリーズもPART3となった。今回の舞台は水泳部ということで、俗にいうスク水少女たちがたくさん登場する。もちろん彼女らは、水泳部員というよりグラビアアイドルとしか思えない色っぽいプロポーションの持ち主ばかりだ。相変わらずのナンセンスなギャグシーンを全員体当たりで演じている。演技の下手な子ばかりだが、この作風にはぴったりだ。
ばかばかしいドラマ部分にあきれていると、やがてヒロインが登場して全裸でのアクションシーンをはじめるが、これがよけいにばかばかしくて笑える。実際素っ裸の女の子が戦うのを実写で見ると、何度見ても吹き出しそうになる。ちなみに今回から、ヒロインのけっこう仮面を演じる女優さんが変更になった。男性とは、同じ女性の裸はすぐ飽きるという特徴を持った種族。3作目でのヒロイン変更は必然といえるだろう。
『けっこう仮面 RETURNS』の問題点は、ストーリー上の興味があっという間に種切れになり、たったの70分が実に長く感じてしまうということ。退屈で退屈で仕方がない。悪徳コーチネタではもたせられず、幽霊騒ぎでさらに引っ張るが、かなりきつそうだ。今後もこのシリーズをこの監督の作風で撮るなら、もう長編は無理ではないかと思う。20分くらいのを4つくらい作ってくっつけたほうがいいのではないか。
この映画で最も楽しめたのは、エンドロールに流れるメイキング映像。もし本作をビデオで見る方がいたら、本編はテキトーに早送りしてもこの部分だけはきっちり見てほしい。本当に大爆笑だから。