『セイブ・ザ・ワールド』40点(100点満点中)

これという特徴がない

1979年のコメディ『あきれたあきれた大作戦』を、アクションたっぷりにリメイクしたもの。結婚目前の娘のフィアンセの父が実はCIAエージェントだったことから、トンデモな騒ぎにまきこまれる哀れな中年医師のお話。

CIAエージェントである花婿の父を演じるのは、『氷の微笑』などエロ系サスペンスのイメージが強いマイケル・ダグラス。本作でもダンディな魅力は健在だ。

そして花嫁の父親である医師は、『ファインディング・ニモ』の主人公マーリンの声で知られるアルバート・ブルックス。基本的にはこのオジサン二人のかけあいを楽しむコメディだ。

キモとなるお笑いについては、可もなく不可もなくといったところ。特にマニアックでもなく、普通に笑えるといった感じ。アクションに関しては、中年オヤジ二人が頑張っていてほほえましいが、見所というほどのものではない。

全体的にアメリカ映画にしては安っぽい印象で、なんといってもダブルネームの片割れ、アルバート・ブルックスの日本での知名度不足が致命的だ。こちらとしてもこれといって押せる要素がない。興行的にも前途多難であろう。



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