『天国の本屋〜恋火』40点(100点満点中)

竹内結子のアイドル映画

50万部を突破したロングセラー「天国の本屋」シリーズの中から、第一作と第三作を選んで一本の映画にしたもの。人気の竹内結子を主演(二役)にしたファンタジックなラブストーリーだ。

ひょんな事から天国で短期バイト(?)をする羽目になった青年が、そこで女ピアニストと出会う「天国側」の話と、伝説の花火職人による「恋する花火」を再現すべく奔走する「地上側」ヒロインの話の二つが並行して描かれる。地上でも天国でもヒロインは竹内結子というわけである。

無理やり二つのお話をひとつにしたような(実際そのとおりなのだが)印象でバランスが悪い。天国の、どことなくノスタルジックな町並みのアイデアや、きれいな映像などの絵作りはまあまあなのだが話がつまらない。大筋が読めてしまい、興味が持続しないのだ。別に単純なストーリーでもいいが、細かいトコで客の興味を引っ張る面白さに欠けるのは問題だろう。はっきりいって退屈そのものだ。

どうやら私は、このような映画を見て感動の涙を流すタイプの人間ではないらしい。私が思うに、『天国の本屋〜恋火』は、出演しているスターをみて満足できるファンにのみ向いている。



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