『ル・ディヴォース パリに恋して』40点(100点満点中)
主に米国人&仏人向き
ケイト・ハドソン&ナオミ・ワッツ共演の、パリを主な舞台にした恋愛ドラマ。ヒロインの若いアメリカ人女性がフランス人男性と恋をするが、米仏の文化的なギャップに一苦労するというストーリー。モラルやマナー、金銭感覚……などなど、そのカルチャーギャップを理解して笑える人向き。
すなわち『ル・ディヴォース パリに恋して』は、主にアメリカ人とフランス人を対象にして作られた映画だ。われわれ日本人としては、そのどちらかにでもなったつもりで、疑似体験を味わうとしよう。くれぐれも万人向けのお気軽なロマコメというわけではないので、その点は要注意。
互いの家族を巻き込んだ大騒ぎにも決してめげずにがんばるヒロインの姿には、素直に共感できる人も多いはず。ただ、一般的な日本人がこの作品をみた場合、どうしても“お客さん”的な視点で見る羽目になりがちだから、満足度という点では微妙な気もする。
その他の見所としては、パリの美しい町並みとそこに映えるヒロインのファッションの数々。こうしたものを大スクリーンで味わえるのも、もちろん重要な映像快楽のひとつだ。