『KEN PARK ケン・パーク』60点(100点満点中)

言いたい事は1つだけ、「ボカシを入れないでくれ」

公式サイトのトップ写真がクンニシーンという事からわかる通り、直接的な表現手法を売りにしたドラマ。

少年3人と少女1人、そしてその父母達の日常をリアルに描いている。リアルとは言ってもロサンゼルスの話だから、平均的日本人が見たらビックリして飛びあがるくらいの過激さである。

自殺あり、犯罪あり、親子丼ぶり(?)あり、観客が「世も末だねぇ」と嘆くひまも無く、過激描写が次々繰り出される。そんなわけで『KEN PARK ケンパーク』は、日本以外ですんなり公開できた国は1つもない。

特に、エロ描写が凄い。もちろんボカシなどという無粋なものがあるわが国ではっきり見られるのは、男がブリーフの上から女優にニギニギされている場面くらいなものだが。

なお私が、そのほかのシーンにおけるすりガラスの向こう側を想像するに、この映画に出てくる若い俳優たちは、男も女も性器丸出しで、握ったり咥えられたり、舐めたり舐められたりと、よほど勇気が無ければ出来ない演技を体当たりでやっている。日本でこんな演技ができるのは、『愛のコリーダ』の藤竜也と、あとはチョコボール向井だけだ。

『KEN PARK』は直接的な描写で、普通の映画では隠そうとする、青少年に悪いコトを包み隠さず描く青春映画である。特に系統だった出来事が起こるわけではなく、日常を追うだけだが、中身が中身なので目が離せない。作りもののドラマっぽさが無い点が、カゲキさ、生々しさを際立たせている。

それでもこの作品が不思議と気持ち悪くないのは、これだけ暗い現実を描きながらも、残酷さや悲壮感を感じさせないためである。現実の汚い部分を描きながらも、そこに生きる人間達の強さも同時に描いているところが良いわけだ。まさに、青春映画はこれでこそ、であろう。

いろいろな意味で、見応えのある映画。このレビューを読んで興味を持ってくれた方限定ではあるが、たまにはこういう作品もいかが。



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