『デッドベイビーズ』40点(100点満点中)

イギリスのバカ若者の狂いっぷりが楽しめる

ジャンキーたちのパーティーでのアホぶりと、途中で起こる事件の犯人探しのサスペンスを描いたイギリス映画。R-18指定である。

主演は『ギャングスターナンバー1』で、マルコム・マクダウェル(『時計じかけのオレンジ』でのイカレタ主人公役が有名)を、狂気の度合いで圧倒したポール・ベタニー。いま注目の若手俳優である。彼は、本作でもそうだが、どの映画でも強烈な印象を残す役者である。

さて、『デッドベイビーズ』だが、冒頭に触れたように、一応フーダニット(犯人当て)になっている。

だがしかし、ポール・ベタニーの仲間たち(全員ヤク中)の行動の、あまりの奇抜さに圧倒されて、観客の誰も、犯人が誰かなんて考えてもいないというのは、ある意味笑える。だから最後に犯人が明かされても、「だからなによ?」という感想しかないのである。サスペンスと麻薬中毒という、試験的な組み合わせは、そういう意味では失敗している。

そんなわけで私の中ではこの映画は、「イカレジャンキーたちのゆかいな夜」というタイトルである。そういう変人映画として見ている分には、連中の行動の滑稽さに笑える。

また、『デッドベイビーズ』の良い点は劇伴の音楽だ。さらに、男性にとっての見所を1つあげるとすれば、女3人(もちろんヤク中)が、真昼の野原で素っ裸になってひなたぼっこしているシーンか。3人が並ぶと、微妙にオッパイの大きさが違うので実にエッチである。ちなみに、そのときの彼女らの会話は、お互いのムネの大きさの話である。やっぱりな……。



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