『奪還 アルカトラズ』40点(100点満点中)

セガールが囚人を率いて戦うアクション

スティーブン・セガール主演映画。この時期、彼の主演映画が2本、立て続けに公開される。ファンはたまらないであろう。

で、『奪還』だが予想通り、なんの変哲もないセガール映画としかいいようがない。この直後に公開される、もう一本の『撃鉄』のほうがまだ映画としての出来はいいと思うが、50歩100歩なので、どっちを見ても、または両方見てもいいだろう。なお、この2本の映画には、セガールが主演しているという事以外、全くつながりは無い。ねんのため。

『奪還』では、アルカトラズ刑務所が復活したという漫画的設定なので、もっとはじけた内容にしてもよかった。中途半端にリアリティを出そうとしても、潔くないばかりだ。セガールが囚人たちを率いて戦うという荒唐無稽なストーリーのアイデア自体は悪くないので、もっと囚人たちを活躍させてあげたら良くなったのではないだろうか。

木曜洋画劇場で昔よくやってた、刑務所もの、女囚もの的な面白さを、セガール主演でやってくれたら良かったのになあと思う。

ところで、『奪還』には意外と肉体アクションが少ない。香港からアドバイザーが来たと言うのに、これはもったない。ただ、少ないながらも出来はいい。見応えはある。

人気ラッパーが出演しているためか、テーマ音楽はラップ・ミュージック。あんまりセガールには似合ってない。そんなわけで色々とあらも目立つが、これがセガール映画だといわれれば、反論の余地は無い。



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